HORIZON INFINI 50 敦賀から西宮へ 約550NMの回航
更新日:9月5日

インフィニ50
2026年8月28日から9月2日にかけて、HORIZON INFINI50を福井県・敦賀から新西宮マリーナまで、約550マイルを回航しました。
今回はオーナー様を含む3名と私の計4名での航海です。
8月28日 敦賀 → 境港
ファーストハーバーツルガを出港。
今回はマリンギアに不具合があり、修理完了までは「1500rpm以下で航行」という制限がありました。
そのため回転数を抑え、船速約10ノットで慎重に航行します。
数時間おきにエンジンルームへ入り、マリンギア、エンジン、各部の状態を点検。
航行中、エンジン マリンギア等に異常はありませんでした。
そのまま日本海を西へ進み、境港へ入港。
境港港湾課の許可を得て、所定の岸壁へ係留しました。
燃料はウミライの給油船に横付けして給油。
船への給油では、こうした給油船が利用できる港は非常に助かります。
8月29日 境港で荒天待機
この日は鳥取・島根沖で西風が強く、海上はシケ模様。
無理に出港せず、境港で一日運休としました。
回航では予定通り進むことよりも、海況を見て「出ない」という判断をすることも大切です。
8月30日 境港 → 浜田港
前日より少し風が落ち着いたため、境港を出港。
しかし沖へ出ると、依然として西風と波が残っており、今回の550NMの回航では一番荒れた航海となりました。
当初は萩まで向かう予定でしたが、無理をせず予定を変更。
萩の約45NM手前にある浜田港へ入港しました。
早めに入港できたので給油しておきたかったのですが、この日は日曜日。
給油ができなかったのが少し残念でした。
8月31日 浜田港 → 仙崎 → 新門司マリーナ
浜田港を出港。
前日の荒れ模様から一転、この日は大凪です。
前日にできなかった給油を仙崎港で行いました。
仙崎港の人工島岸壁には給油所があり、船を岸壁へ横付けしてそのまま給油できるため非常に便利です。
給油後は青海島と仙崎の間の海峡を抜け、さらに西へ。
そして関門海峡へ。
この日は潮のタイミングがバッチリ合い、南流に乗って関門海峡を通過。
日本海から瀬戸内海へ入りました。
この日の目的地、新門司マリーナで舫いを取り航海終了です。

9月1日 新門司マリーナ → 大三島・宮浦港
夜明けとともに新門司マリーナを出港。
上関海峡を通過して、瀬戸内海を東へ進みます。
この日は早めに大三島の宮浦港へ入港。
入港後はローリーを手配し、翌日の最終航海に備えて給油作業を行いました。
9月2日 大三島・宮浦港 → 新西宮マリーナ
いよいよ最終日。
この日の問題は潮流でした。
朝の出港時間がちょうど向かい潮、それも最大潮流の時間帯と重なります。
普段であれば船折瀬戸を狙って通過しますが、今回はマリンギアの関係で回転数を上げられず、船速にも制限があります。
そこでルートを変更。
伯方島・岩城島方面の比較的潮流の影響が少ない海域を選び、燧灘へ抜けるルートを取りました。
結果は狙い通り。
向かい潮の時間帯でしたが、それほど船速を落とされることなく通過することができました。
その後は燧灘を横断し、荘内半島・三崎沖を通過して東へ。
瀬戸内海を進み、18時30分頃、暗くなる少し前に新西宮マリーナへ無事入港。
敦賀から約550NMの回航を終えました。
オーナー様と一緒に走った550NM
今回は通常の回航とは少し違い、オーナー様を含む3名と私の計4名で航海しました。
そのため、ただ船を西宮まで運ぶだけではなく、実際に航海しながら、
・長距離航海での船の扱い方
・エンジンや船体の点検方法
・海況や潮流を考えたルート選択
・入出港や係留
・給油場所の選び方
・天候が悪いときの航海判断
などについても説明しながらの回航となりました。
また今回は日本海と瀬戸内海という全く性格の違う海を一度に経験できるルートでもあります。
海の景色だけでなく、それぞれの港や地域の風土も感じていただけたようで、オーナー様にも大変喜んでいただけました。
マリンギアの不具合により1500rpm以下という制限がある中での回航でしたが、機関の状態をこまめに確認し、天候や波、潮流に合わせて予定やルートを変更しながら、無事に新西宮マリーナまで届けることができました。
「船を目的地まで運ぶ」だけではなく、その航海そのものを楽しみ、船について知っていただく。
今回も印象に残る回航となりました。
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